にんにくの歴史
A1.中央アジアのキルギス地方(中国天山山脈一帯)という説が有力です。
A2.中央アジア地方からシルクロードを経て、東西に広まったといわれています。紀元前のエジプト、ギリシャなど地中海沿岸地方で栽培されていた記録が残っています。
A3.約5000年前、メソポタミヤのスメール人と古代インドが使用したことが最初の記録として残って
います。
A4.紀元前1300年の古代エジプトでは強壮剤や媚薬として使われていたようですが、ピラミッドの建
設労働者にスタミナ源としても使われていました。(ツタンカーメンの墓からにんにくが6個発見
されています。またピラミッドでにんにくを食べる労働者の壁画が見つかっています)
A5.古代のインドではアーユルヴェーダ医療としてにんにくが使用されたことが医療教科書に残って
います。
A6.エジプトの薬物治療書「エベリスパピルス」には疲労、衰弱、手足の振るえを伴う神経系疾患な
どの効用があるとして、にんにくをはじめ22種類の治療薬が記載されています。
A7.近世のヨーロッパでは農民の万能薬として、解毒、潰瘍、天然痘やコレラなどの治療に使用されています。
A8.フランスのパストゥールも感染症菌を殺す効果があることを突き止めました。またアフリカではシュバイツァー博士がコレラやチフスの治療に使っています。
A9.第一次世界大戦中、イギリスは傷痍軍人の治療や赤痢ににんにくを使っています。第二次世界大戦でもソ連は戦士の傷ににんにくを使用し、「ロシアのペニシリン」とさえ呼ばれました。
A10.中国から朝鮮を経てもたらされました。その中国に伝わったのが、漢の武帝の時代(紀元前121年)。西域に派遣された役人がもたらしたと、古書「本草綱目」に書かれています。
A11.日本に伝わったのは約2000年前の崇神天皇の時代だといわれています。(古事記や日本書紀ににんにくに関する記述があります。)
A12.918年の「本草和名」に、にんにくの栽培に関することが書かれています。これが日本における最古の記述です。
A13.984年に編纂されたわが国最古の医書「医心方」には脚気、風邪、虫さされなど多くの症状に対する処方がまとめられていますので、薬として使用されたと思われます。(紫式部の源氏物語には「極熱の薬草」として登場しています)
A14.明治時代以降普及し食べられるようになりました。しかし、伝統的な和食にはあまりにんにくは利用されてきませんでした。
にんにくの秘密
A15.にんにくの名前の由来は、仏教用語の「忍辱」が語源。忍辱の境地を目指して修行する僧侶たちが荒行に耐える体力をつくるためにニンニクを食したとされます。
A16.garlicは、葉が槍のようにとがっていることから、「gar」(槍)と「leac」(ネギ)から由来する。
A17.一番特徴的なのが強い刺激臭をもち強力な抗酸化作用があるイオウ化合物成分です。
A18.注目すべきアリシンのほか、アホエン、スルフィド類、S-アリルシステインなど33種類以上がにんにくに含まれています。
A19.さらに、アリチアミン、スコルジニン、ジアリルジスルフィド、有機ゲルマニウム、メチルアリルトリスルフィド、セレン、亜鉛などのミネラル、アミノ酸、ビタミン、食物繊維など80種類以上の有効成分を含んでいます。
A20.アリシンとはにんにく中の酵素アリナーゼの作用により、アリインが分解されたイオウ化合物で、反応性が高く、にんにく独特の臭いを発します。刺激が強く、抗菌力があります。
A21.アリインはアミノ酸の一種です。アリインが変化してアリシンに変わるのでアリインはアリシンの元といえます。
A22.にんにくを切ったりつぶしたりすると分解酵素のアリナーゼがアリインという成分に作用して、刺激性の強いイオウ化合物が発生します。これがアリシンで、にんにく特有の臭いの元なのです。
A23.3つの弱点があります。
①生にんにくを加熱・調理・加工するとアリシンを生み出す酵素(アリナーゼ)が破壊されてしまいアリシンが作られません。
②アリシンは胃酸で80~90%が破壊されてしまいます。
③にんにく特有のニオイ成分でありマナーの点から嫌われます。
A24.アリシンが低温(100度以下)で加熱されてできるのがアホエンです。アホエンは無臭で安定しています。
A25.ジアリルジスルフィドとはアリシンが変化してできるにんにく精油の主成分です。
A26.アリシンとビタミンB1が結びついて、より安定して体内に吸収されやすいアリチアミンという物質になり、「アリナミン」元々の主成分で有名です。
A27.にんにく中の物質と糖分が結合してできるのがスコルジニンです。
A28.にんにく中に含有されるミネラルの一種で、朝鮮人参の有効成分として知られています。
A29.にんにくは健康づくりに重要な食品ですが、日本人のにんにく摂取量は韓国と比べて20分の1、中国と比べても12分の1、またアメリカの3分の1という少なさです。世界と比較して非常に少ないといえます。
A30.アメリカやドイツでは生のにんにく1片に含まれる約4000mcgのアリシンが推奨されています。
A31.毎日、約4000mcgのアリシンを含んだにんにくを摂るのは大変です。現実的には不可能でしょう。そこで注目されるのがサプリメントによる必要量の補給です。
A32.アメリカの国立ガン研究所が1990年に発表した「デザイナーズフーズ・プロジェクト」でにんにくをガン予防に効果のある野菜のトップと位置づけたことも理由の一つです。以来、にんにくの必要性が理解され、アメリカでは国内の生産で足りなくなって、輸出国から輸入国となりました。
A33.1970年代、アメリカは生活習慣病が急増し、医療費が膨れ上がり、国家財政が危機に瀕しました。そこで国をあげて食事と栄養と健康について世界的規模で調査・研究を始めました。その結果、食生活とガンに関する「マクレガンレポート」という報告書が出されました。
A34.マクレガンレポートとは調査委員会の委員長の名前をとった報告書ですが、この中で心臓病やガンなどの生活習慣病が増加した原因は、肉食を中心とした食事や生活習慣(喫煙、飲酒、スナックなど)によるものと指摘しています。
A35.マクレガンレポートはアメリカの疾病対策を治療から予防へと転換させる画期的な物でした。
A36.アメリカではにんにくのサプリメントはハーブ(生薬)として分類され、常にトップの人気を保っています。健康意識の高いドイツでも国民の約8%がにんにくのサプリメントを愛用しています。
A37.日本では昔からにんにくは強壮剤としてのイメージが強く、さらに独特の臭いも嫌われている原因のようです。またにんにくの科学的な情報が不足しているため、消費者ににんにくの実際のパワーが理解されていないと思われます。
A38.日本の場合は臭いが嫌われ、無臭にんにくが開発されています。しかし無臭ということは臭い成分のイオウ化合物を排除したことになりますから、アリシンなどの必要量は摂取できないということになります。
A39.にんにくを食べたあとのエチケット対策はアメリカでも大切なマナーです。ガーリックがサプリメントとしてアメリカで大成功した理由のひとつに、耐酸腸溶加工というニオイ対策が挙げられます。
A40.アメリカの消費者はアリシンの含有量表示を確認し、含有量の多い商品を選らんでいるのが多数派です。にんにくサプリメントの良し悪しはアリシン含有量だという認識を持っているからです。
アリシンの力4000EX
A43.最新設備のインド工場でNFC、HACCP、ISO9001:2008、GMP他の国際認証を取得した工場で製造しています。
A44.女性やニオイに敏感な方のためにも糖衣コーティングを行っていますので、ニオイは気になりません。また、腸で溶けやすいため戻り臭や体臭も安心です。
A45.通常1日2粒をお召し上がりください。
A.46.かかりつけのお医者様にご相談の上ご利用ください。