にんにくの歴史

1、人類とニンニクの歴史

ニンニクは紀元前から、人類にとってスタミナ食品として、または病気やケガの薬として役立ってきました。

ピラミッド建設の労働者は過酷な労働を乗り切るため「ニンニク」を支給されていました

ローマの戦士は戦争の時にスタミナづくりや伝染病予防を目的に「ニンニク」を愛好しました

アフリカではシュバイツァー博士がコレラやチフスの治療に「ニンニク」を使いました

90年代、米国政府が2000万ドルの予算をかけて行った「デザイナーフーズ計画」でガン予防に有効な食品の頂点が「ニンニク」です

2、ニンニクの研究からアリシンは発見された!

経験的にスタミナ食・薬用として使われてきたニンニクですが、その効能がわかったのは近年のことです。科学的に立証されたことで、ニンニクに含まれる成分に脚光があたって来ました。

アリシンの発見!

①1944年アメリカの科学者カバリトとベイリーがニンニクに無臭のイオウ化合物があることを発見した。さらにニンニクを切ったり擦ったりして、細胞を破壊すると、ニンニク特有のニオイが発生します、この発生した成分がアリシンで抗菌作用の有ることも解明しました。

②1951年スイスのノーベル賞科学者ストールとシーベックはアミノ酸の一種で、ニンニクの細胞内に ある、無臭のアリインとアリナーゼという酵素が反応することにより、初めてニオイ成分が出来ることを発見しました。ここでアリシンという化合物が出来るメカニズムが分かりました。

アリシンの発見!

1976年に京都大学の藤原元典博士等によりアリチアミン(商品名アリナミン)が発見されました。

アリチアミンはアリシンとビタミンB1が結合した物質のことです。ビタミンB1は体の中で炭水化物からエネルギーを発生させる過程に欠かせない栄養素ですが、吸収されにくく沢山摂っても尿から排出されてしまいます。

ところがアリチアミン(別名:活性持続性ビタミン)に変わると際限なくビタミンB1を体に取り入れることができます。

3、アリシンの学術的評価

世界各国の研究機関からさまざまな研究成果が発表され、消費者の信頼を得ています。

4、疲れにくい体と病気になりにくい体をつくる

昔から現代まで多くの人が体験した、ニンニクの「疲労回復効果」が 判明したのはアリシンが発見されてからです。

疲労で自律神経がダウンすると、ホルモンを司る内分泌系に影響を及ぼし、引いては免疫力を落とす恐れがあります。疲れを甘く見ていると内分泌系の悪影響で高血糖や高血圧から血管の老化を招く動脈硬化に至り、心臓病や脳卒中のリスクが上がります。

ニンニクが疲れを取るメカニズム

アリチアミン

(アリシン+ビタミンB1)

スルフィド類

(アリシンが分解して生成するイオウ化合物)

その他の元気成分

スコルジニン(強壮作用)、アホエン(抗生活習慣病)、ゲルマニウム、セレニウムなど